研究生になった経緯

多くの情報を集めて行動する私は、各大学サイトで教員の情報を調べたり、デジタル社会のおかげで、指導希望の先生の論文も少し読んでみたりした。幸いなことに、研究室の先輩と偶然ネットで知り、そして丁寧かつ熱心に指導をいただく先生方や、留学生に優しい研究室のことを教えてくださった。そのため、飯田先生にメールをお送りした。研究計画書についての質問と短いレポート課題を含めて、先生と数回のやり取りをした。

研究生の生活

研究生の生活は授業聴講と入試準備に分けられる。授業を聴講することで、授業のやり方に適応し、アカデミック日本語能力を向上させることができる、という点が研究生のメリットの一つである。聴講とはいえ、実際にプレゼン発表とレポート提出ができることもよくある。確かに院試準備にはかなり時間がかかるが、発表やレポートを通して、テキストの読解能力や日本語能力をのばさせる貴重な機会にもなる。
勿論、研究生にとっては、もっとも重要な目標は院試合格である。過去問を確認し、問題の傾向や時間の配分を把握することで、これからの対策にとても役に立つ。本講座サイトでは先生方がすすめられたブックリストが掲載されており、とても有難く思っている。それを参照しながら、自分にとって分かりやすい本を使ったほうが良いと思う。とりわけ文学理論が理解しにくいものなので、母国語で理論の主旨を理解してから、日本語で固有名詞や表現を馴染んだほうが効率よく準備を進められると考える。

名古屋大学のよかったところ

名古屋大学では、チューター制度がある。それは、日本人の院生が入試勉強上のアドバイスや日本語添削をしてくれる、留学生にとって非常に助かる制度である。
ところで、大学所在地の物価や都市機能は、学校を選ぶ時に考慮すべきものである。名古屋市は観光地としてあまり知られていないが、利便性が高く、住み心地の良い町である。また、名大辺りの大学図書館や市立図書館や県立図書館の利用が便利なことも、研究にプラスになっている。

名古屋大学への留学