市川遥 ICHIKAWA Haruka

研究テーマ

日本近現代文学における傷痍軍人表象

出身地

三重県

略歴

2015年3月 奈良女子大学文学部 言語文化学科 卒業
2015年4月~2017年3月 名古屋大学大学院文学研究科 博士課程前期課程
2017年4月~2022年3月 名古屋大学大学院人文学研究科 博士課程後期課程
2019年4月~2021年9月 日本学術振興会特別研究員 DC2
2020年4月~2022年3月 国際日本文化研究センター「戦後日本の傷跡」共同研究員
2022年4月~2023年3月 名古屋大学大学院人文学研究科 博士候補研究員
2023年4月~現在    名古屋大学大学院人文学研究科 博士研究員

研究業績

【口頭発表】
1)2016年8月 「井伏鱒二「遥拝隊長」における戦争批判 ―傷痍軍人岡崎悠一の「気違い」「びっこ」の表象から―」(第6回日韓大学院生研究集会 於木浦大学)
2)2016年11月 「「障害」の語史を考える――「障害」表記・言い換え語に関する議論を手がかりに」(名古屋障害教育文化研究会、於名古屋大学)
3)2017年8月 「移動する傷ついた身体の物語――傷痍軍人の「再起奉公」を読む」(台湾研究セミナー「〈島〉から東アジアを考える」、於台湾淡江大学)
4)2018年5月 「敗戦を跨ぐ身体――井伏鱒二「遥拝隊長」と「傷痍軍人」表象を手がかりに」(日本近代文学会2018年度春季大会、於早稲田大学)
5)2018年10月 「戦争を拒む身体の物語 ―文学における兵役忌避の表象を中心に―」(東アジアと同時代日本語文学フォーラム上海大会、於復旦大学)
6)2018年11月 「「障害」モデルの再措定――原田隆之の個人観・社会観への批判を通じて」([ポスター発表]、障害学会、於クリエイト浜松)
7)2018年12月 「「再起奉公」を読む―「美談」形式における傷痍軍人表象を中心に―」(昭和文学会、於法政大学)
8)2019年11月 「トラウマ体験を物語る――吉田絃二郎「癈兵の墓地」における関係性の回路」([パネル発表]「関係性の回路を読み直す―⽇本語⽂学研究における脱中⼼化の〈その先〉」、日本近代文学会・昭和文学会・日本社会文学会合同国際研究集会、於二松学舎大学)
9)2020年10月 「戦地への想像力ー傷痍軍人保護キャンペーンと銃後の子どもたちー」(次世代パネル発表「子どもと「戦争」の出会う場ーー邂逅・変容・伝承」、東アジアと同時代日本語文学フォーラム次世代オンラインフォーラム2020、於ZOOM)
10)2020年10月 「文学が描いた傷と戦争へのまなざしー日清戦争後の傷病兵言説と山田美妙「負傷兵」」(日本近代文学会東海支部第66回研究会、於ZOOM)
11)2020年11月 「傷痍軍人の「戦後」と「傷跡」ーー直井潔の作品をめぐって」(国際日本文化研究センター「戦後日本の傷跡」第3回研究会、於国際日本文化研究センター)

【論文】
1)「戦争の経験を引きずる――井伏鱒二「遥拝隊長」と傷痍軍人表象からみる戦後――」『JunCture 超域的日本文化研究』第11号、2020年3月。
2)「大衆作家たちの「潤色執筆」――『傷痍軍人成功美談集』の成立と「再起奉公」言説をめぐって――」『昭和文学研究』第83集、2021年9月。
3)「「傷」を描くということ――一九四〇年前後の軍人援護強化キャンペーンと傷痍軍人表象をめぐって――」『人文学フォーラム』第5号、2022年3月。
4)「傷痍軍人の語る「傷跡」――直井潔の作品とケアの様相をめぐって」、坪井秀人編『戦後日本の傷跡』、臨川書店、2022年。

学位論文

卒業論文 「盲目という選択ーー「盲目物語」の表現と構造」
修士論文 「戦争と傷ついた身体の文学ーー傷痍軍人の表象を中心に」
博士論文 「日本近代文学における傷痍軍人表象」


奥村華子 OKUMURA Kanako

研究テーマ

炭鉱に関する文学・文化研究

出身地

福岡

略歴

2014年3月 奈良女子大学 文学部 言語文化学科 卒業
2015年4月 名古屋大学大学院文学研究科 博士課程前期課程 入学
2017年3月 名古屋大学大学院文学研究科 博士課程前期課程 卒業
2017年4月 名古屋大学大学院人文学研究科 博士課程後期課程 入学
2019年4月〜2021年3月 日本学術振興会特別研究員DC2
2019年10月〜現在 名古屋芸術大学非常勤講師
2020年〜2022年 国際日本文化研究センター 「戦後日本の傷跡」共同研究員
2022年4月〜現在 名古屋大学人文学研究科博士候補研究員
         中京大学非常勤講師
         中部大学非常勤講師
         豊橋技術科学大学非常勤講師

研究業績

【論文】
2016年3月 「プロレタリア文学による炭鉱の編成:「坑内」からプロレタリアートとしての闘争へ」(『名古屋大学人文科学研究』43-44号)
2017年5月 「廃墟をめぐるナラティブ―代弁(representation)する炭鉱と表象(representation)される炭鉱の狭間で―」(『日本語文学』第77輯)
2018年6月 「にあんちゃん―日記における自己検閲をめぐって―」(『越境 日本語文学研究』第6号)
2018年12月 「炭鉱と原爆をつなぐ――雑誌『辺境』を視座に」(『原爆文学研究』17号)
2019年2月 「媒介される不可能性――上野英信による記録が必要とされるとき」(『脈』100号)
2022年3月 「哄笑に耳をすませる──上野英信『地の底の笑い話』論」(『国文論叢 〈小特集:「政治と文学」再考──七〇年代の分水嶺〉』59号)
2022年4月 「「母」たちをめぐる声──李恢成『砧をうつ女』、『またふたたびの道』にみる樺太の記憶」(『フェンスレス』6号)

【口頭発表】
2016年3月 「労働とエネルギー 鉱山/汽車/海上」(第22回占領開拓期文化研究会 於立命館大学)
2016年5月 「『戦旗』に見る連帯の結節点――台湾を視座に」(第3回国立台湾大学・名古屋大学研究交流集会 於台湾大学)
2017年5月 「炭鉱の連帯――『戦旗』におけるコラージュの表現から」(日本近代文学会春季大会 於東京外国語大学)
2017年8月 「1960年前後の三池炭鉱の運動と記憶」(国際日本文化研究センター共同研究「戦後日本文化再考 パネルテーマ:運動」 於国際日本文化研究センター)
2017年8月 「『にあちゃん』―炭鉱失業者という文脈/日記という形式をめぐって―」(第7回木浦大学・名古屋大学研究交流集会 於韓国木浦大学)
2018年3月 「語/騙(かた)られる炭鉱―井上光晴『虚構のクレーン』を中心に―」(第28回占領開拓期文化研究会 於同志社大学)
2018年7月 「炭鉱と原爆をつなぐ――雑誌『辺境』を視座に」(第56回原爆文学研究会:パネルテーマ〈炭鉱と原爆の記憶〉 於神戸センタープラザ)
2018年8月 「1970-1984、ゆらぐ在日朝鮮人――李恢成『伽倻子のために』と映像化をめぐって」(研究セミナー「ポストコロニアル批評の最前線」:パネルテーマ〈在日朝鮮人〉 於韓国慶熙大学校国際キャンパス)
2018年10月 「樺太の炭鉱における在日朝鮮人労働者――李恢成の初期作品を中心に」(第6回東アジアと同時代日本語フォーラム 於上海復旦大学)
2019年7月 「去りゆく炭鉱の文化生産―上野英信にみる熱戦と冷戦の交錯―」(研究代表坪井秀人、宇野田尚哉・共同研究「東アジア冷戦下の日本における社会運動と文化生産」オブサーバーパネル 於国際日本文化研究センター)
2019年8月 「大地へ追われて――森崎和江『まっくら』における〈暗闇〉の射程」(バンコクサマーセミナー「Global Network for Gender Studies in Asia」:パネルテーマ〈女の語り、移動の語り〉 於タイチュラロンコーン大学)
2019年11月 「二度目のカミングアウト――李恢成『またふたたびの道』を中心に」(日本近代文学会・昭和文学会・日本社会文学会合同国際研究集会 於二松学舎大学)
2019年12月 「はたらかない労働者たち――夏目漱石『坑夫』にみる境界としての坑内」(日本近代文学会東海支部第65回研究会 於中京大学)2020年12月 ”Transboundary Memories: A Critical Analysis of Images of the Water Cycle in Morisaki Kazue’s “A Drawing of Water””(GRADUATE CONFERENCE IN JAPANESE STUDIES 2020、大阪大学中之島センター)
2021年2月 ”The Study of Coal Mine Representation on Modern Japanese Literature”(Historians’ Workshop 12th Research Showcase、オンライン開催)

2021年9月 「傷を重ねる──森崎和江の聞き書きを軸に」(国際日本文化研究センター共同研究「戦後日本の傷跡」 パネルテーマ:〈傷跡を語る森崎和江〉オンライン開催)
2022年2月 Japanese Repatriates Doing ‘Kikigaki’: The Cultural Movement of Omura Ryo and Morisaki Kazue in the 1950s and 1960s in Japan (国際日本文化研究センター第55回国際研究集会「戦後日本の傷跡」 パネルテーマ:〈”‘Listening’ and ‘Writing’ in Post-war Japan: The Kikigaki Movement, 1950-1980″〉オンライン開催)

【共著】
「名古屋芸術大学「日本語表現」(1年生対象)授業実践報告」茂木謙之介・小泉勇人・大嶋えり子編著『オンライン授業の地平―2020年度の実践報告―』(雷音学術出版、2021年)
「傷を重ねる──森崎和江の聞き書きにみる語り/沈黙/無言」坪井秀人編『戦後日本の傷跡』(臨川書店、2022年)

【その他】
2018年2月 「炭鉱で働くのはだれか―ジェンダー的視点が照らしだす―」(『GRL NEWS』1号、名古屋大学ジェンダー・リサーチ・ライブラリ)

学位論文

卒業論文 「プロレタリア文学による炭鉱の編成」
修士論文 「連帯する労働―『戦旗』における炭鉱の表象を軸に―」


釋七月子 SHAKU Natsuko

研究テーマ

自分史

出身地

愛知県名古屋市

略歴

昭和25年3月 愛知教育大学教育学部社会科史学教室 卒業
平成18年9月 愛知淑徳大学大学院文化創造研究科修士課程 修了
平成30年3月 名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程 修了

研究業績

【著書】
『「自分史」は語る―戦争の記憶、自分史における虚構、台湾日本語世代の自分史―』、晃洋書房、2020年
『自己表現としての自分史 —「他者としての読者」の獲得 —』、マナハウス、2006年

【論文】
「戦争の記憶と自分史の変遷 —— 自分史の書き方本からのアプローチ —」、『跨境 日本語文学研究』第4号、2017年
「戦争を体験した者にとって戦後などないのです —自分史における「戦争体験継承」に関する一考察 —」、『名古屋大学人文学研究』第42号、2014年「自分史における「虚構」 — 『わたしの赤ちゃん』を中心に —」、『JunCture 超域的日本文化研究』第4号、2013年

【口頭発表】
「台湾日本語世代の自分史作品 — 日本語世代の描く朝鮮人 —」、台湾史研究会3月例会、2016年
「台湾日本語世代の自分史」、台湾史研究会7月例会、2014年
「「物語」としての自分史 — 鈴木政子『わたしの赤ちゃん』を中心に —」、日本文学協会第30回研究発表大会、2010年
「新選組 — その思想と行動 —」、愛知教育大学歴史学会、1977年

【レビュー】
「「自分史」:新しい時代の幕開け 「自分史フェスティバル2013」」、『JunCture 超域的日本文化研究』第5号、2014年

【その他】
「閉塞状況の破壊の先に『光の帯』は見えるのか」、『僕たちの好きな村上龍』、宝島社、2003年
「新選組の思想と行動」、『葦牙』名古屋歴史教育研究会、1978年

学位論文

卒業論文「新選組 — その思想と行動 —」
修士論文「自己表現としての自分史 —「他者としての読者」の獲得 —」
博士論文「「自分史」の基礎研究— 自分史の動向と作品分析 —」


髙畑 早希 TAKABATAKE Saki

研究テーマ

宮沢賢治研究、戦後の民話運動および民話ブーム研究

出身地

香川県

略歴

2017年3月 愛媛大学法文学部人文学科卒業
2017年4月 名古屋大学大学院人文学研究科入学

研究業績

【口頭発表】
1)「雑誌『民話』における「職人」ーー戦前・戦後の連続性と、矛盾する主体をめぐって」「日本近現代文学国際シンポジウム ポストコロニアル批評の最前線」於:慶煕大学校、2018年8月14日。
2)「宮沢賢治『チュウリップの幻術』論ーー洋傘直しと園丁の遭遇が示すこと」「第6回東アジアと同時代日本語文学フォーラム2018上海大会」、於:復旦大学、2018年10月20日。
3)「宮沢賢治の民話的作品における少年・少女の表象について」「国際シンポジウム〈帝国〉日本をめぐる少女文化」、於:名古屋大学、2019年3月8日。
4)「女たちの〈民話運動〉――都市と地方の活動を比較して」「バンコクサマーセミナー「Global Network for Gender Studies in Asia」:パネルテーマ〈女の語り、移動の語り〉」 於:チュラロンコーン大学、2019年9月8日。
5)「戦争記憶を民話として継承するということ――『民話の手帖』「現代民話考」における松谷みよ子の活動を通して」「東アジアと同時代の日本語文学フォーラム 次世代オンラインフォーラム2020」、於:Zoom、2020年10月17日。
6)「大庭みな子「火草」・「トーテムの海辺」論――自然や民話と交感して物語る女性像をめぐって」「日本比較文学会2020年度東北大会」2020年11月29日。
7)「木下順二『蛙昇天』論ーー「菅証人事件」から「現代の民話」劇へ」「国際ワークショップ「東アジアを移動する人々―20世紀国民史の脱構築と記録文化」」於:慶北大学校(大邱)及び国際日本文化研究センター(京都)(Zoom参加)、2021年8月26日。
8)「一九八〇年代までの児童文学誌にみる「反原発」言説の展開と、たつみや章『夜の神話』の登場」「第65回原爆文学研究会:ワークショップ「1980年代の雑誌にみる反原発思想」」於:福岡大学文系センター棟15階(Zoom参加)、2021年12月25日。
9)「The Development of ‘Minwa’after the National Historical Movement: Focusing on the Approach to Children’s Culture」「第55回国際研究集会「戦後日本の傷跡」:パネルテーマ ” ‘Listening’ and ‘Writing’ in Post-war Japan: The Kikigaki Movement, 1950-1980 ″」於:国際日本文化研究センター(ウェビナー・ハイブリッド開催)、2022年2月11日。

【論文】
1)「津村記久子『ポトスライムの舟』論ーー現代の労働と貧困の狭間に生きる子供たち」『愛文』第53号、愛媛大学法文学部国語国文学会、2018年3月。
2)「世間話または現代民話としての「二人の役人」 : 宮沢賢治の忘れられた民譚をめぐって」『名古屋大学人文学フォーラム』第3号、2020年3月。
3)「一九八〇年代の児童文学誌にみる「反核兵器」と「反原発」」『原爆文学研究』第20号、2022年2月。
4)「戦争記憶を民話として継承するということーー松谷みよ子等による第二次民話運動の頃を中心に」坪井秀人編『戦後日本の傷跡』臨川書店、2022年2月。
5)「一九五〇年代の民話運動ーー雑誌『民話』をめぐって」『名古屋大学人文学フォーラム』第5号、2022年3月。

【共著】
1)「戦争記憶を民話として継承するということ―松谷みよ子等による第二次民話運動の頃を中心に」坪井秀人編『戦後日本の傷跡』臨川書店、2022年2月。

学位論文

修士論文:宮沢賢治童話における〈民俗〉の表象


楊佳嘉 YANG JIAJIA

研究テーマ

1930年代(1927-1936)の女性作家たちと中国 ―― 植民地的近代と女性の文化生産

出身地

中国山西省

略歴

2015年7月 中国厦門大学外文学院 修士課程修了
2016年10月〜2017年3月 名古屋大学文学研究科 研究生
2017年4月〜2021年3月 名古屋大学人文学研究科 博士後期課程
2018年9月〜現在 名古屋文化短期大学 非常勤講師
2018年4月〜2020年3月 日本学術振興会特別研究員DC2
2021年4月〜現在 名古屋大学人文学研究科博士候補研究員
2020年4月〜現在 名城大学外国語学部 非常勤講師

研究業績

【論文】
「女人芸術における中国表象 ―― 越境する女性たちの記録を手掛かりにして」、『跨境 日本語文学研究』第8号、高麗大学校日本研究センター、2019年6月
「森三千代の「病薔薇」における日中女性同士の繋がり――「自由」·「愛」·「夢」のために」、『人文学フォーラム』第2号、名古屋大学人文学研究科、2019年3月
「塀の中の異国幻想 ――『鶴唳』を中心に」、『日语教育与日本学研究――大学日语教育与日本学研究国际研讨会论文集(2013)』、华东理工大学出版社、2014年4月

2021.03 楊佳嘉 「平林たい子と彼女の「満洲」体験物語 ―― 作品における空間の意味と機能をめぐって――」、『北東アジア研究』第32号、島根県立大学北東アジア地域研究センター。

【コラム】
「1930年前後の中国女性雑誌」、飯田祐子等編『女性と闘争』、青弓社、2019年

【口頭発表】
2020.08.31 Yang Jiajia , The thought of Aggression under the guise of “Goodwill” :Focused on Hayashi Fumiko‘s travel to China in 1936, (Panel: Rethinking Women in Asia Under the Aggression of the Japanese Empire, 1931-1945), AAS in Asia 2020, Online.

2021.06.27 楊佳嘉「剥き出しの生から主体性の回復へ ―― 平林たい子の「敷設列車」を読み直す」、日本社会文学会2021年度春季大会、online.
2021.06.20 楊佳嘉「『輝ク』における中国表象」(Workshop:アジアの中の日本女性 —— 1920-1930年代におけるその生と思想の軌跡)、総合人間学会第15回研究大会、online.

「中本たか子の作品における革命と運動の表象(1930年代初期) ――・階級・民族・ジェンダーの視座を通して」(パネル:「関係性の回路を読み直す ――日本語文学研究における脱中心化の<その先>」)、日本近代文学会・昭和文学会・社会文学会 合同国際研究集会、於二松学舎大学、2019年11月24日
「1920-1930年代日中におけるコロンタイズム受容の比較研究 ―― 女性という回路を中心に」、東アジアと日本語同時代フォーラム 台北大会、於台湾政治大学・東呉大学、2019年10月25~27日
「復習する女性の暴力 ――「朝の無礼」を例として」、Global Network for Gender Studies in Asia、於タイチュラーロンコーン大学、2019年9月8日
「平林たい子と彼女の「満州」体験――「投げすてよ!」、「施療室にて」における自己表象を中心に」、日本社会文学会2019年度春季大会、於早稲田大学、2019年6月30日
「林芙美子の中国紀行文における女性表象――1930年の中国旅行を通して」、立教大学・名古屋大学合同研究会、於立教大学、2019年3月15日
「初期『婦女共鳴』と外国の繋がり」、東アジアと日本語同時代フォーラム 上海大会、於中国復旦大学、2018年10月20日
「『女人藝術』における中国表象――中国についての通信/エッセイなどを手がかりに」、日本近現代文学国際シンポジウム:ポストコロニアル批評の最前線、於韓国慶熙大学、2018年8月13日
「中本たか子の小説における中国表象――1930年前後を中心に」、2018年日本語教育と日本学研究国際シンポジウム、於中国同済大学、2018年5月12日
「森三千代の「病薔薇」における日中女性同士の繋がり――「自由」·「愛」·「夢」のために」、日本近代文学会2017年度秋季大会、於愛知淑徳大学、2017年10月15日

学位論文

修士論文 「樋口一葉の孤児救済物語に関する一考察――「琴の音」、「やみ夜」を中心に」


安井 海洋 YASUI Mihiro

研究テーマ

明治期における徳田秋聲の研究、飲酒文化史研究

出身地

愛知県名古屋市

略歴

2009年~2013年 南山大学人文学部日本文化学科
2013年~2015年 名古屋大学大学院文学研究科日本文化学専門博士前期課程
2015年~2023年 名古屋大学大学院人文学研究科日本文化学専門博士後期課程
2020年~2021年 高浜市やきものの里かわら美術館学芸員
2021年~2022年 東海学園大学非常勤講師
2022年~現在   愛知医科大学非常勤講師
2023年~現在   名古屋大学人文学研究科日本文化学専門博士候補研究員
         常葉大学非常勤講師

研究業績

【口頭発表】
1)〈北郊〉に生まれた者の行路―徳田秋聲『あらくれ』とその翻案映画の結末(日本比較文学会中部支部院生ワークショップ於名古屋大学)、2014年3月。
2)「古典」として語られる徳田秋聲―『縮図』と昭和二一年の批評言説を中心に(日本近代文学会秋季大会、金沢大学角間キャンパス)、2015年10月。
3)明治時代(1868-1912)後期における飲酒の表現―徳田秋聲の小説を中心に(酔いと病の文化シンポジウム、名古屋大学)、2016年6月。
4)徳田秋聲の小説における暴力について(名古屋障害教育文化研究会、名古屋大学)、2016年6月。
5)徳田秋聲の〈小説〉論―小説作法書の流行現象を視座として(名古屋大学・木浦大学研究交流集会、木浦大学)、2016年8月。
6)明治期の自己表象小説における文末表現と三人称―徳田秋聲による自己を語る文体の探求(全国大学国語国文学会第115回大会、早稲田大学早稲田キャンパス)、2017年6月。
7)”Kuzushi-ji seminar” by Japanese young researchers: for a building a network of Japan humanities research in Europe(共同発表, EAJRS conference, Kaunas)、2018年9月。
8)『方寸』のレイアウト―誌面上の画文の関係(明治美術学会第2回例会、オンライン発表)、2021年7月。

【ポスター発表】
1)コミュニケーションの「障害」とは何か(共同発表、障害学会大会、東京家政大学)、2016年11月。

【論文】
1)「明治四〇年代における徳田秋聲の話法―短篇小説に見られるル形とタ形の機能」、『日本文藝學』53号、2017年。
2)「参加型民主主義の隘路」、『Autres』8号、2017年(共著)。
3)「酔う女―徳田秋聲『新世帯』と明治期の飲酒文化」、伊藤信博編『アジア遊学250 酔いの文化史』勉誠出版、2020年。
4)「『方寸』の「創作的版画」―明治40年代における版画概念」、『版画学会誌』51号、2023年。

【レビュー】
1)【新刊紹介】紅野謙介・大木志門編『21世紀日本文学ガイドブック⑥徳田秋聾』『富山大学日本文学研究』2号、2017年。

学位論文

卒業論文 「小島信夫 総体としてのテクスト――『うるわしき日々』を中心に据えて」
修士論文 「作家イメージはいかに生きのびるか――自然主義作家徳田秋聲と同時代の言説」


吉原万里矢 YOSHIHARA Mariya

研究テーマ

身体と物質の境界に関する研究ーガラスを視座としてー

出身地

和歌山県

略歴

2012年4月 大阪大学大学院文学研究科文化動態専攻 文学環境論コース 入学
2014年3月 大阪大学大学院文学研究科文化動態専攻 文学環境論コース 卒業
2017年10月 名古屋大学大学院人文学研究科 日本文化学講座 博士後期課程 入学

研究業績

【論文】
「ガラスのリアリズムー中井正一「壁」をめぐってー」、『名古屋大学人文学フォーラム』第2巻、p.33-42、2019年3月

【口頭発表】
「川端康成における光と幻想ー1930年前後の短編小説からー」、頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラムによる国際会議「文化創造の図像学」若手交流発表会、2018年3月、於名古屋大学
「堀辰雄におけるガラスのイリュージョン」、日本文学協会研究発表大会、2018年7月、於金沢大学

学位論文

卒業論文 「ヴァルターベンヤミンの「人間学唯物論」について」
修士論文 「表象の限界における〈苦痛〉の考察ー川端康成『水晶幻想』をめぐってー」


游書昱 YU Shuyu

研究テーマ

男性性研究、日本現代文学

出身地

台湾彰化県

略歴

2011年6月 台湾輔仁大学日本語学科 卒業
2014年6月 台湾輔仁大学日本語学科修士課程 卒業
2016年4月 名古屋大学文学研究科研究生
2017年4月 名古屋大学人文学研究科博士後期課程 入学
2019年4月~2020年3月
名古屋大学大学院人文学研究科付属超域文化社会センターリサーチ・アシスタント

研究業績

【論文】
2020年3月 「弱い息子の物語:吉行淳之介文学を読み直すために」(『JunCture 超域的日本文化研究』第11号)

【口頭発表】
2021年12月「周縁的な男性時間を読む――現代日本文学に描かれたイクメンの表象分析」(東呉日本語教育研究会第188回例会 文学研究特集:「周縁的な存在の可視化を読む:時空間、ジェンダー、交差性」、オンライン会議)
2019年11月 「クィアな少女小説――田中兆子「六本指のトミー」を読む」(パネル「関係性の回路を読み直す―⽇本語⽂学研究における脱中⼼化の〈その先〉」、日近文・昭和・社会合同国際研究集会、於二松学舎大学)
2018年5月 「「男」になるということーー吉行淳之介文学にみる少年の恐怖をめぐって」(日本近代文学会2018年度春季大会、於早稲田大学)
2018年1月 「1960年代後半の『メンズクラブ』という場ー「メンズ」とは誰のことなのかー」(国際シンポジウム「1930年前後の文化生産とジェンダー」、次世代パネル「アジア圏文化におけるジェンダー=身体」、於名古屋大学)
2016年1月 「吉行淳之介「男と女の子」における生理と戦後の描写」(台湾日本語文学会第320回例会、於台北市YMCA城中会所)
2015年3月 「佐藤春夫「旅びと」試論―物語の構造への一考察―」(東呉大学外国語学部言語・文学と文化学術シンポジウム、於台湾東呉大学)
2013年10月 「吉行淳之介「鞄の中身」試論」〈東アジアと同時代日本文学フォーラム〉第一回大会次世代フォーラム、於韓國高麗大学)

【レビュー】
2014年3月 「閱讀太宰治:『御伽草紙』楔子之意義」(『文化研究雙月報』第143期、文化研究学会)

【その他】
2019年1月 「男らしくないとされる人達に目を向けて」(『GRL NEWS』第3号、名古屋大学ジェンダー・リサーチ・ライブラリ)

学位論文

修士論文 『吉行淳之介文学における身体の諸相』